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トゥーランドット

 島田雅彦夫妻と、ウクライナ国立オデッサ歌劇場の『トゥーランドット』を観る。
 マリヤ・グレギーナのド迫力に圧倒される。ひとりの人間の声が大劇場全体を振動させるというのは、やはり凄いことだ。
 グレギーナを観る(聴く)のは初めてではないが、今回はとくにその力強さに圧倒された。当代、最高のトゥーランドットであることは間違いない。
 グレギーナのご指名というだけあって、オレグ・クリコのカラフも素晴らしかった。
 女子中学生並みにおセンチな私は、リューが死ぬ場面ではどうしても涙ぐんでしまう。いや、いまどきの中学生はおセンチなんかではないかも。
 
 翌日は、日本バレエ協会の『ジゼル』。久しぶりに下村由理恵のジゼルを観る。いつ観ても素晴らしい。
 今回の『ジゼル』はメアリー・スキーピング版という歴史的に重要なヴァージョンで、ふつう私たちのみるジゼルとはずいぶん違い、時間も20分ほど長い。
 こういう貴重なヴァージョンが観られるのも、薄井憲二先生がバレエ協会の会長だからこそである。薄井先生が亡くなったら、あとはどうなるのかしら。

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